自分の魅力を挙げよ(新人研修(や就活))

新人研修のことを少し思い出して書いてみる。

 

新人研修のとき、「自分の魅力を30個書いてみる」という課題が出されたことがある。

 

私はこういった課題が大の苦手だ(就活の時も自己アピールで苦労した)。

まず、恥ずかしいし、そして、自分でも自分の魅力がよく分らないからだ。

で、とりあえずどうしたのかを書いておく。

「自分の魅力」などを挙げろ、といわれたら...

 

・とりあえず自分と距離を置く

「私」とか自我とか、そういうのに固執しない。

 

・言葉の意味と距離をおく。

「やさしいところが私の魅力です」と言うとき、心の中で「本当は自分はやさしくなんかない。だって困っている人を実際に助けているわけじゃないし...」と思っていても、「でも、ここでいま自分が言っている『やさしさ』とうのは、そういうことじゃないんだ。おとなしくて、人に積極的に危害を加えたりしないこと、いまはそのことを『やさしさ』と呼んでいるんだ」と自分に言い聞かせる。

 

・ネガティブな言葉を言い換える

これは常套手段だと思う(研修先でも、リフレーミングだといって教えられた)。

たとえば私は行動力がなく、これは明らかにネガティブだが、「物事に慎重なタイプだ」といえば、少なくとも単にネガティブというのではなくなる(慎重なタイプ、というのはプラスにもマイナスにも捉えられるだろう)。あるいは、行動力がないというのを、無駄なことはしたくないタイプだといえば、「合理性を求めるタイプ」と言い換えられなくもない(そんな強引な発想あるか、と言いたくなるが、そういう強引さが求められている場なのだ、と開き直ってしまった方がよい)。

もう一つ例を出せば、そもそもネガティブ思考であるというのは「リスクが考えられるタイプだ」という言い方もできる、というのもある。

 

・語彙を増やす(調べる)

無い語彙は出てこない。「自分の魅力を30個挙げる」という研修課題も、私はネットで「長所 表現」「短所 言い換え」「褒め言葉」などと調べて、適当に30個穴埋めしていった。

(たとえば次のようなサイトがある

【褒め言葉がドンドン出てくるコツ】褒め上手は「言葉の変換」がうまい

長所発見、キーワード連想法

就活の性格面接対策-長所・短所の回答例文集大量まとめ - NAVER まとめNAVERまとめはあまりあげたくないが…)

 

 感想とか

自分の魅力や長所を自分で書いて自分で言うのに抵抗がある人、いるんじゃないかと思ってる。けどまあ、こういうのが「社会」で求められているんだと思うし、であれば就活や研修でそういう課題が出されるのもしようがないのかもしれない。

 

こういう課題を目にしたとき、自分を「客観的」に捉えられているのかどうかが求められている気がした。

 

客観的に自己を捉える、というのはとても難しい。というか、無理なことのようにも思う。

(この難しさは、単に難しいというのではなく、客観的であるということと、自己・自分・「私」ということとが、原理的に、ミスマッチなのではないかと思われるところにある。)

でも、「自分をキャッカンテキに捉える」ことは、就活とか、もっといえば「社会」ではよく求められる。いったい何のことを言っているのだろう…。